IDECグループとして
「世界一安全・安心を追究・実現する企業」へ

当社の親会社IDEC株式会社は、「世界一安全・安心を追究・実現する企業になる」というビジョンを掲げ、
技術開発(Technology)、人財育成(Human)、マネジメント (Management)、ルール形成・認証(Standards)の
4次元からさまざまな施策を推進し、ビジョンの実現を目指しています。
創業以来培ってきた安全技術を活用した技術開発に加え、セーフティアセッサ制度やロボットセーフティアセッサ制度などを通じた
安全のプロフェッショナル人財の育成、労働安全衛生の推進や機械安全の徹底などによるマネジメントの強化、
国際標準化などグローバルな視点での社会ルールの形成などを主導しています。このような安全・安心事業を推進するための活動の一つとして、IDEC 株式会社は 2018 年1月に日本企業で初めて「Vision Zero」に登録しました。

Vision Zeroとは

  • Vision Zero は、欧州発の労働安全衛生へのアプローチで、職場の Safety、 Health、Wellbeing(安全・健康・幸福)を目指す活動であり、世界の主要企業が多数参画しています。SDGs(持続可能な開発目標)にも合致するVision Zeroは、人と機械の協調安全(Safety2.0)により産業現場の安全を守るIDECと目指す方向は同じです。

  • VISION ZERO

IDECグループが推進する「協調安全/Safety2.0」

  • 協働ロボットやAGV(無人搬送車)/AMR(自律走行搬送ロボット)の導入が様々な現場で進んでいます。その目的は、生産性の向上や、少子高齢化に伴う労働力不足への対策、作業者の負担軽減などさまざまです。人の作業領域にロボットが進出するに伴い、新たに提唱されるようになったのが、人と機械と環境をITでつなぎ、センシングやコネクティビティの技術を活用し安全を維持する考え方、すなわち「協調安全/Safety 2.0」です。

  • Safety2.0

安全の定義と人の安全確保の考え方の変遷

「安全」とは、国際規格で「許容不可能なリスクがないこと」(ISO/IEC Guide 51より)、と定義されています。
これまでに、人の安全を確保する方法は、下図のように、人の注意力に依存する段階(Safety0.0)から、人と機械を隔離、または機械を停止する安全(Safety1.0)へと進化してきました。さらに、技術革新によるスマート化が進み、人と機械が共存する環境が増えているこの新しい時代で必要な安全の考え方として「協調安全/Safety2.0」が提唱され、定着してきました。

●人の安全確保の考え方の変遷

人の安全確保の考え方の変遷
  • Safety0.0

  • 危険な機械を人が注意しながら使用する。 → 自分の身は自分で守る
  • Safety1.0

  • 危険な機械を安全化する → 「隔離」と「停止」の原則
    機械や設備に人と機械の「隔離」と人接近時に機械を「停止」させる機能を持たせることで、安全を確保する技術です。
  • Safety2.0

  • 「人」・「モノ(機械)」・「環境」をICT技術でつなぐ → 協調安全の原則
    「Safety2.0」は、協調安全を実現する技術的手段であり「人と機械と環境が情報を共有することで、協調して安全を実現する」ことと定義されます。Safety2.0は、人と機械が共存する環境において人、機械、環境の情報をもとに柔軟に設備の状態を変化させることで効果的に安全を確保する技術です。

協調安全/Safety2.0は、人の注意で安全を確保するSafety 0.0、人と機械を「隔離と停止の原則」で安全確保するSafety 1.0の先にあるコンセプトです。
安全・安心は創業当時からIDECグループのDNAであり、最新の安全コンセプトである「協調安全/Safety 2.0」に対してもいち早く取り組みを行ってきました。

「協調安全/Safety2.0」で実現できること

●止めない安全

人の能力に応じて、機械の速度を制御したり、ゾーンを決めたりすることで、安全性と生産性を両立することが可能となります。
例えば、作業者の技術レベルや健康状態を見分けて、作業者毎に最適な「安全を確保しながら、できるだけ機械を止めない制御」を実現することによって
安全性と生産性の向上を実現します。

●安全の見える化

ICTを活用して、人の体調、設備の状態を常に監視することで、安全状態を見える化し、異常発生時に適切な処置を行うことが可能になります。

●コラボレーション・フェールセーフ

従来のフェールセーフは、部品や機械、設備そのものが故障した際に安全側に壊れるという設計概念のことでしたが、
協調安全/Safety2.0では、ICTによって機械や人、環境も統合したフェールセーフを実現することができます。

●設備占有エリアの省スペース化

 人と機械の共存を可能とすることで安全柵が不要となり、機械/設備の占有面積を小さくすることができます。

安全コンサルティングなどのサービスも幅広く提供

IDECグループでは、安全に関するコンサルティングも行っています。
日本認証が実施しているセーフティアセッサ資格およびロボット・セーフティアセッサ資格、マネジメント安全資格を多くの社員が取得、
中でも難易度の高いセーフティリードアセッサ資格保有者も複数名在籍し、Safety 2.0を含む最新の安全規格動向セミナーから、
企業の安全教育の実施まで、幅広くサービスを提供しています。

ロボット安全資格
マネージメント安全資格