第2回「高校生ロボットシステムインテグレーション競技会」において、当社IDECファクトリーソリューションズが支援した岐阜工業高等高校が最優秀賞を受賞

2023年12月9日及び12月10日に開催された、第2回「高校生ロボットシステムインテグレーション競技会」において、当社IDECファクトリーソリューションズがサポートを行った岐阜県立岐阜工業高等学校が、最優秀賞を受賞しました。

■高校生ロボットシステムインテグレーション競技会(高校生ロボットSIリーグ)とは

愛知県が主催する、ものづくり現場の自動化を担うロボットシステムインテグレータ(通称「ロボットSIer(エスアイアー)」)の人材創出を目的として、全国の高校生を対象に2022年度から実施がスタートした競技会です。

この競技会は、システムインテグレーションをテーマとした高校生による全国唯一の競技会であり、高校生たちがモノづくり現場で実際に使われている産業用ロボットを使用して行うことが最大の特徴です。第2回目となる今回は、2023年12月9日に愛知県国際展示場[Aichi Sky Expo](常滑市)にて開催されました。


今回の競技会で、当社がサポートした岐阜県立岐阜工業高等学校は最優秀賞を受賞しています。

競技会の内容

多数の応募から選定された10校は3部門に分かれ、各種講習会に参加してロボットシステムインテグレーションを学ぶとともに、サポート企業に認定されたロボットSIerの指導や助言を受けながら、愛知県が無償貸与するロボットや周辺機器を活用し、競技会当日まで約8か月間かけてモノづくりの自動化を行う競技課題に取り組みました。

競技課題は、基礎課題と応用課題の2部構成です。参加校はサポートSIerの指導・助言を受けながら、基礎課題をクリアした後、設定された応用課題の中から自ら選択した難易度レベルを競います。

<基礎課題>

<応用課題>

【サポートを担当した当社小林の感想】

当社は第2回となる今回、三菱電機部門の課題に取り組み最優秀賞を受賞した岐阜県立岐阜工業高校をサポートしました。

ロボットの動作は把持や差し込みなど、動きによって速度を調整する必要がありますが、プログラムが正しく作られていないとうまく動作しない可能性があるため、全動作を速度100%で動かすことは難易度がかなり高くなります。

岐阜県立高校のチームは、各参加校が取り組んだ課題に対して、唯一全動作をロボット速度100%で動かしクリアできた点が評価され最優秀賞につながったのではないかと考えています。

■当社の役割

ロボット産業は成長産業であるにもかかわらず、システムインテグレーションを担う技術者は、少子高齢化や生産年齢人口の減少など、さまざまな要因から将来的に人材不足が生じる可能性は否定できません。

ロボットSIerとして、これまで数多くの製造現場の自動化を担ってきた当社にとっても、その人材不足は決して他人事ではなく、将来に向けて自動化を担う人材の育成は業界全体の活性化にもつながる意義ある取り組みとして、全面的に賛同する次第です。

当社は、第1回目の準備段階から関わり、参加高校のシステムインテグレーションへのサポートを行うとともに、協賛社としてIDEC製セーフティライトカーテン、ソレノイド付安全スイッチなどの安全機器の提供を行ってきました。

また、当社セーフティ推進部の岡田が安全性評価担当としてリスクアセスメント講座、参加全校のリスクアセスメント内容のドキュメント審査、会場にて実際のシステムの確認、学生への直接フィードバック等のサポートで参加しています。
今後も単にサポートするという役割だけでなく、人材不足という社会課題の解決に、微力ながら貢献していく所存です。