コロナ禍で生活者の意識やライフスタイルが激変、
商品戦略自体が転換期を迎えているコンビニ業界の食品製造

  • 今コンビニ業界は、大きな変革の時を迎えています。
    目の前に立ちはだかるのが、「食品廃棄ロス」「人手不足」「脱プラスチック」という課題。 その課題は、コロナ禍の生活者の意識やライフスタイルの変化により、さらに重くのしかかってきています。 日ごとに高まる課題解決の要求から、コンビニへの食品提供を担うベンダーでは、製造内容が大きく変わってきています。

    中でも特に大きいのが、弁当などの品揃えの、常温からチルド、冷凍へのシフト。 たとえば、チルド弁当は常温と比較して販売期限が 2〜3 日⻑いため、廃棄が出づらく、惣菜も真空チルドパックにすることで賞味期限を大幅に伸ばすことが可能です。

    さらに冷凍であれば 1 年ほどの賞味期限となり、廃棄も大幅に削減することができます。 また食品廃棄ロスだけでなく、常温弁当からチルド弁当や冷凍食品への転換で、これまで 1 日3回必要だった商品入れ替えのサイクルが 1 日2回程度で済むことにより、人手不足はもちろん、HACCP 対応、排気ガスや CO2 削減などの 環境問題解決にもつながります。

食品製造業向けソリューション事業譲受により、
食品分野の自動化を協働ロボット専業から産業ロボット全般に拡張

  • コンビニ業界が大きな変革を求められている中、コンビニへの食品提供を担うコンビニベンダーへの要求と期待は高まるばかりです。 ただその一方で、大手コンビニベンダーでさえ、食品工場の自動化が進んでおらず、我々のような SIer にとって、そこに大きなニーズが眠っています。その背景にあるのは、生産ライン全体を俯瞰し世の中の急速な変化に素早く対応できる技術者不足という現実。

    当社 IDEC ファクトリーソリューションズは、かつて食品製造ラインの協働ロボット導入に取り組んだ経験からその業界特有の課題を感じ取り、2021 年 5 月にスキューズ株式会社の食品製造業向けソリューション事業を譲受しました。 スキューズはコンビニベンダーをはじめ食品業界に幅広い取引先、人脈を有し、これまで食品移載装置の提供とともに、食品製造ライン改善のコンサルティングも手がけ、ノウハウを積み上げていました。

    IDEC ファクトリーソリューションズが展開してきた協働ロボット事業に、食品製造業向け自動化ソリューションに強みを持つ事業が加わったことで、線がつながり面の展開が可能に。 食品製造業に向けて、より広く、より深くソリューションを提供できる土台が整ったのです。

工程自動化から製造ライン全体の自動化支援へ。
さらにその先は、食のスマートファクトリー支援へ。

  • 前述の通り、コンビニ業界では食品の鮮度向上や廃棄ロス削減に向けて、常温食品のチルド化、冷凍化が進んでおり、店頭に並ぶ食品の容器やフィルムは常に試行錯誤を繰り返しています。

    この先さらなる進化を追求するためには、既存の工場では追いつかず、ベンダーの協力が必要不可欠です。 当然、ベンダーには新しい生産設備が求められ、生産ラインの形も変わってきます。 実際に大手コンビニベンダー各社は現在、競ってチルド食品、冷凍食品の新工場建設に乗り出しています。これまで当社 IDEC ファクトリーソリューションズは、協働ロボットを使って特定の工程自動化を推進してきましたが、 コンビニ業界のダイナミックな変化を受け、コンビニベンダーとの協業により製造ライン全体の自動化支援に取り組みはじめました。

    実際、製造ラインそのものの設計やコンサルティングの要請も急速に増えてきています。さらに将来的には、コンビニベンダーとの協業で培われた実績や知見をもとに、IDEC グループ全体の技術や製品、人材を活用し、工場全体のスマート化を支援することを目指しています。