ロボットシステム安全コンサルティング農畜産・食品製造
未経験の「人とロボットが共存する環境でのシステム化」を、安全コンサルティングで支援
納品後の安定的な稼働により、安全コンサルテーションの有効性が高い評価を獲得
- 業種
- 装置メーカー:包装機械装置メーカー (エンドユーザ:食料品製造業)
- ソリューション
- 安全コンサルティング
- システム
- 包装機械と連動した出荷梱包システム(パレタイジングシステム)
事例の概要
導入先
包装機械装置メーカー エンドユーザ:食料品製造業(菓子・食品・乳製品・健康食品)
導入の背景
包装機械装置メーカー B社は、フィルム包装から出荷梱包までのシステムを、エンドユーザから新規に受注しました。
具体的には、調理後の食品をフィルム包装し、パッケージ梱包、箱詰め梱包、出荷用パレットへのパレタイジングといった作業の自動化システムです。
工場内の設置スペースが狭いことなどから、パレタイジング作業には、協働ロボットの活用がエンドユーザから強く求められていました。
生産ラインは完全自動化された現場ではなく、梱包資材の供給や完成品パレットの搬出、空パレットの搬入などを人が行う作業と協働ロボットの作業エリアに人が共存する作業に対応する必要があります。
B社は、これまで通常の産業用ロボットを活用し「人とロボットを隔離した形」でのパレタイジングシステムの構築は多く経験しているものの、協働ロボットを活用し「人とロボットが共存する形」でのシステム化の経験がなく、今回のコンサルティング支援にいたりました。
導入ソリューション
全てセーフティ・リードアセッサ資格を有する専門スタッフが対応
- セミナー
協働ロボットシステムの構築に必要な安全方策に関して、設計技術者の知識向上を目的に社内セミナーを実施。 - 技術ミーティング(リアル及びWEB実施 計3回)
システム構想、詳細設計に取り組むにあたり、ISO10218-2(産業用ロボットの安全要求事項)、ISO/TS15066(技術仕様書)等の国際規格やエンドユーザの安全要求を満たすためのポイントに関してQ&A形式でミーティングを実施。 - リスクアセスメント実施内容の妥当性評価
作成したシステム構成図、装置の詳細仕様とリスクアセスメントシートをもとにレビュー形式にて妥当性評価を実施。
導入の効果
- ●エンドユーザとのリスクコミュニケーションの重要性の理解
- ●設計段階での安全方策検討力の向上
- ●協働ロボットシステムの衝突力の測定&評価方法の理解
- ●リスクアセスメントの妥当性向上
B社からは、「エンドユーザと設計工程段階から安全方策についても同意を得ながらプロジェクトすることができ、協働ロボットパレタイジングシステムだけでなく、受注した一連のシステムを安全に稼働開始し引渡しができた」と当社の安全コンサルテーションの有効性を高く評価いただきました。